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めぐりめぐる。

落語や漫才を見るのが好きです。エンタメ系の記事を中心に、幅広く書きたいことを綴るブログです。メールでのお問い合わせはこちら「infomeg2@gmail.com」

桂歌丸師匠はどこまでも落語家だなと思った、という話

落語 お笑い 仕事

headlines.yahoo.co.jp

 

最近体調不良が多くテレビでも笑点ぐらいでしかお見かけしない歌丸師匠ですが、東京・新宿で開催された「第九回 芸協らくごまつり」に車椅子で参加されたようです。だいぶ体調が悪そうですが人前に出るぐらいの気力はまだまだあるようで、嬉しい限りです。

 

元記事の腸閉塞の小咄もさすがですね。医者に腸閉塞って病気について聞くと「腸がね・・・閉塞するんだよ」と言われたというネタなのですが、ご自身の病気でさえも笑いに変えてしまうあたりさすがです。そこには一切の自虐心も虚勢もなく、ただ病気を受け入れているような感じがして、僕達もそれに対して遠慮なく笑うことができる。長生きしろよ全く、なんて遠慮なく言えてしまうのは歌丸師匠だからこそ。器が大きいですね。

 

ところで腸閉塞の下り、全然笑えないじゃんって思う人もなかにはいるんじゃないかな。落語を普段あまり聞かない人はピンとこないかもしれないんだけど、腸閉塞の下りのようなネタは落語では「お約束」となっているんですよね。落語の中で思わず知ったかぶりをしてしまう大家さんが出てきて、「八五郎お前知ってるか?人間ってのはな、万物の霊長なんだよ」と言うと八五郎が「大家さん、万物の霊長ってナニ?」と聞く。質問されると思ってなかった大家さんは面食らって思わず言ってしまう「そりゃあおめぇ・・・万物がよ・・・霊長するんだよ」と偉そうに言う。八五郎は「ふーん、よくわかんないけど、大家さん物知りなんですね」なんて言う下りが落語の中でも形を変えていくつも出てくる。

 

大家ってのは物知りでいなくちゃいけねえという気持ちから知ったかぶりをしてしまう大家さんがなんだか滑稽で、でも人間味が溢れていて面白い。人間そんなもんだよな、と思ってしまう。落語は人の「業」を表現しているんだね。

 

knewton.hatenablog.com

 

そういえばこの間展示会についての記事を書いた。その時はソフトウェア関連の展示会だったんだけど、「弊社はERPパッケージを販売しています」というスタッフさんからの一言に「あーERPね。ERP。知ってる。Enterprise何とかだろ?し、資産管理・・・ですよね。うんうん。よく知ってる。お客さんもよく導入してる。ん?僕?ソフトウェア会社の営業マン。」といった感じで思いっきり知ったかぶりをした。だってソフトウェア業界ってやたら3文字の英語である特定の製品を示すんだもん。SAPとかSFAとかERPとかASPとか。でも僕達営業マンは舐められちゃいけないから、専門家であることを匂わせながら営業する必要がある。だからいつも冷や汗を書きながら今日も嘘をつく。

 

会場の隅っこで必死にスマートフォンで辞書を引いてる奴がいたとしたら、それはたぶん、僕だ。