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めぐりめぐる。

落語や漫才を見るのが好きです。エンタメ系の記事を中心に、幅広く書きたいことを綴るブログです。メールでのお問い合わせはこちら「infomeg2@gmail.com」

人そのものに価値はない、という話

哲学

ショウペンハウエル先生の本をいろいろと読んで最近頭の中が多少哲学的になっているので、これを機会にちょっと僕自身の思考を整理したいと思います。なぜ最近急に哲学書を読もうと思ったかと言いますと、「比較的素早く世の中の理について思考実験ができる」ところに魅力を感じてしまったからです。僕自身は結構小説を読むのが好きで、まあお気づきの方も多いでしょうが村上春樹とか恩田陸とか伊坂孝太郎とか村山由佳みたいな作家が好きです。で、小説というのは基本的に「伝えたいことをいかに回りくどくストーリーに落とし込むか」みたいな側面があるじゃないですか。極端なことを言えば「男女の恋愛というのは一筋縄じゃいかないんだぜ」というメッセージを語るだけでは小説として成り立たないでしょ。だから自分が伝えたいことに肉付けをしていって、一つの物語として読み手にお届けする。要するにちょっと遠回りしているわけです。

 

僕は今まで様々な本を読んでいく中で、物語を紐解きながら「作者が言いたいことはなんだろう」ということを考えること「こそ」が好きだと思っていました。ところが実際には「世の中の真理と、その講釈」がセットになっている文章の方が好きなようです。早い話が、とっとと結論を聞いてその物事の意味するところを少しでも短い時間で知って考えたいようです。せっかちとも言えるし、短絡的とも言えるかもしれません。ひょっとしたらこうした思考には大きな落とし穴があるかもしれません。まあともかく、そんな流れで哲学書を読むことにハマっているわけです。

 

☆☆☆

 

最近面白いなと思っているのは、ショウペンハウエルという哲学者が昔世の中に放った「人そのものに何も価値はない」という言葉です。これだけ聞くと随分と暗いイメージがあって、なんだか嫌な気持ちになりますよね。でもこの言葉には少し続きがあって、深いメッセージもあります。「人に本当に価値があるのならば、なぜ人の最終目的は死であるのか」と彼は語っているのです。言われてみれば、確かにその通りです。なぜ人が生まれてきたのか僕にはさっぱりわかりませんが、本当に価値のあるものであれば半永久的に存在してもよさそうです。で、ここまでで思考を止めてしまうとただのマイナスに人を捉えている捻くれたオヤジに説教されている感じになってしまいますが、さらに続きがあるのです。「人の生そのものに価値がないことを認識した上で、生きることに励みなさい」というメッセージですね。これはなかなか心を打たれました。

 

つまり漠然と生きていると本当に価値のない人生になってしまうので、とにかく自分自身が空っぽであることを認識して初めてスタートであるということですね。これは単純に人生を悲観的に捉える行為ではなく、自らの生に価値を付加するための思考です。この違いを理解できたのは大きいのではないかと思います。そして今僕は思考実験を繰り返しているのは「ではどうやって自分自身の生に価値を与えるか」という問題です。これに関しては実はまだ明確な答えを持てていません。実はこの問題についてはショウペンハウエルもあまり言及していない気がするのです(僕がその文献にたどり着けていない、もしくは理解できていない可能性も高いです)。例えば、過剰な富は人生に良い影響を与えないといった人の悪い部分に対しての講釈は多いのですが、逆に「人生はこうすればうまくいきます、こういった生き方がうまくいきます」といった話は非常に少ないです。こうした問題に対しては「自分で答えを探しなさい」ということかもしれません。

 

今の僕に分かっていることは、多くありません。でもいずれ、自分の中にささやかな真理を抱き、胸を張って生きていきたいものです。

 

【今僕に分かっていること】

・とにかく何を成すにも健康第一。適度な運動と適切な食事と良質な睡眠を取る

・自分を信頼し、助け合える仲間を作ること

・家族を大切にし、子供を作り立派に育て上げ、次の世代にバドンタッチすること

・しっかりと働き、社会に貢献すること

・よく笑い、自分が幸せであることを感じられる工夫をすること