めぐりめぐる。

落語や漫才を見るのが好きです。エンタメ系の記事を中心に、幅広く書きたいことを綴るブログです。メールでのお問い合わせはこちら「infomeg2@gmail.com」

先生、あのね。

先生、あのね。僕もう二十代も後半に差し掛かるような年齢になったんですよ。早いですよね。もう十年ですか、ときが経つのはあっという間ですね。大人になるってどういうことなのかわからない、二十歳になるのが怖いですって言ってた若造がですよ、社会にある程度揉まれて完成されていくような歳になったんです。立派なもんじゃないです。後ろから有無を言わさず押し出されちゃって、あたふたしていたらあっという間に時間ばかり過ぎていて、蓋をしたくなるような思い出を積み上げてきました。そんな感覚って、50年生きててもおんなじなんですか?ある段階から生きることに関して俯瞰できるような感覚を身につけるんでしょうか、我々は。


先生は「子供を育て上げて初めて人間として完成される」とおっしゃってましたよね。あれってどういう意味だったんでしょうか。先生は多くを語らないので今でも僕はその意味を反芻するんですよ。苦労を積極的に買えということなのか、親としての自覚を持つことで得られるものがあるということなのか。そもそもですよ、僕親の自覚が育たないまま子育てに失敗してる人を何人も知ってますよ。子供がまっすぐ育つことに多くの努力と運が必要だとしたら、大人が成長するのも同じくらい大変だと言うことですかね。わかりませんけど、僕も近々子供をつくりたいと思ってましてね。不安ですけど、それ以上に僕を取り巻く環境が大きく変わっていくことに期待をしています。まあ、見守っていてください。あと先生、自分に子供がいないのによくそんなこと云えますよね。


先生が「あなたはとても素敵なものを持っているから、きっと人生がおくれるわよ」って言ってくれたこと、ずっと大切に心にしまってあるんです。待ち合わせに遅れてくる最愛の人のために、自分の隣の席をずっと空けておくような。幼い頃にできた数少ない友人が言ってくれた「引っ越してもまた会った時は仲良くしてね」という言葉を信じて、ずっと心の中に居場所を作っておくような。そんな感覚で長いこと宝物のように大事にとってありました。辛いことや楽しいことがある度に、頂いた言葉が膨らんだり縮んだり、励まされたり悔しかったり。ある種の言葉ってやつは、ずっと自分について回るのですね。僕もそんな言葉を人にかけられるようになりたいものです。


あのね、先生。久々に会いたいですよ。死んだ人であればその人の人生を丸ごと飲み込んで自問自答するしかないですけどね、先生は生きてるんですから。言葉だけじゃなくてね。一度連絡が欲しいですけど、何一つ手がかりがないので、インターネットの闇に語りかけることしかできないです。残念です。


先生、あのね...。